
電子書籍の新刊出しました^^
2018年10月06日
電子書籍■ANOTER REALITY: 仮想空間Second Lifeから
・内容紹介
仮想空間Second Lifeをテーマにした作品です。
二部構成になっており、第一部はSecond Lifeをご存じない方のための入門(説明)的な内容になっています。
第二部ではSecond Lifeにログインしてくる人々やその世界を主人公が考察していくといったものになっています。
とくにアバターに対するユーザーの思い入れや、ネットやSecond Lifeへの依存に関して考察しています。
400字詰め原稿用紙201枚。
※本文より
「SLにしても、2007年の日本語版スタートの時点であれだけ爆発的にユーザーが増えたものの、残っている人が半分以下っていうことを考えると、本質的にこの世界を楽しく感じる人の割合がそれほど多くないということなのかもしれないしね^^;」
「それはあるかもですね。もっとも2007年当時は広告代理店の戦略で、SLでビジネスができるって触れ込みがあってユーザーがなだれ込んできたっていうのもあったけど」
真奈美さんが言うように日本語版スタート時点では仮想空間を楽しむことより、仮想空間をビジネスに利用しようというユーザーも多かった。もちろんそれ自体は間違ってはいないのだけれど、誰もが気軽にSLにログインしてくることを前提としていたビジネスモデルが間違っていたといえるだろう。逆に言えば家庭向けPCの性能が上がった今こそ、当時やろうとしていたことが実現できるのかもしれない。
とはいえ、いまさらSLでそれをしようという企業ももうないのだろうし、多くの人がSLにログインしてくるという状況ではもややない。
「ボクみたいに何年もブランクがあっても問題ないゲームなんてあんまりないと思うんだけどなあw」
りょうさんが自嘲気味に言った。
「そうですよね^^」
そうわたしは答えたが、SLをゲームと称することには抵抗もある。ゲーム性のない世界であることはもちろんだけれど、「ゲーム」と言うことでSLの印象に誤解を与える気がするからだ。ビジネスとしてSLを利用しようとして失敗したのと同様、ゲームと勘違いしてはじめたものの、楽しみ方がわからずに去っていったユーザーも少なくないと思っている。
「でも、SLってゲームとは違いますよね^^ なんていうか、文字通り第二の人生みたいな感じで^^」
すずさんだ。
「確かにそうだけどね。まあゲームで言うなら生活系っていうのかな。そういうジャンルだろうね」
りょうさんが答える。
「生活系といえば、たしかにそうですね^^」今度は真奈美さんだ。「でも、あやさんもそうでしょうけど、わたしはコミュニケーションツールと思ってますよ^^」
「うん、コミュニケーションツールというのはわたしもそう。アバターがあるからゲームという印象が強いのは仕方ないと思うけど、わたし個人は現実の延長線上なんだよね。SLって」
「それはわたしもそうですね」
「うん、わかります」
真奈美さん、すずさんがほぼ同時に言った。
「ここはネット上の仮想空間だし、アバターもただのデータでしかないわけだけど、いまこうしてみんなと話していること自体はまぎれもない現実なわけで、LINEやSKYPEと同じだよね。そこにアバターが存在しているということだけで、現実味のない世界と切り捨てるのは違うんじゃないかと思う」
「なるほど」りょうさんはそう言ってから続けた。「そう言われてみればたしかにその通りだね。アバターがあるからこそのSLだと思うけど、それが逆にリアリティを拒絶する結果を招いているような気がする」
「なるほどです」
すずさんだ。
「SLの外から見るとそれもひとつの見方になるんだろうね。でも、アバターナルシズムのようにSLユーザーにとってはもうひとつの現実のように感じられる重要な要素にもなってるからね。矛盾した要素を併せ持っているなんて、現実の人間みたいで面白いと思わない?w」
「あやさん得意の考察ですね^^」
真奈美さんが言う。
「なるほど。って納得させられちゃうからなあ、あやさんのそういう意見w」
「ですね^^」
りょうさんの言葉にすずさんが同意する。
いずれにしろ、アバターを操る現実の人間がいるからこそのことであり、アバターという器に自我という魂を入れることで成り立つ考察でもある。
けっきょくわたしにとって仮想空間Second Lifeというものは、現実世界と地続きの、日常生活の延長線上だというのが結論になるのかもしれない。

よろしくお願いいたします。
・内容紹介
仮想空間Second Lifeをテーマにした作品です。
二部構成になっており、第一部はSecond Lifeをご存じない方のための入門(説明)的な内容になっています。
第二部ではSecond Lifeにログインしてくる人々やその世界を主人公が考察していくといったものになっています。
とくにアバターに対するユーザーの思い入れや、ネットやSecond Lifeへの依存に関して考察しています。
400字詰め原稿用紙201枚。
※本文より
「SLにしても、2007年の日本語版スタートの時点であれだけ爆発的にユーザーが増えたものの、残っている人が半分以下っていうことを考えると、本質的にこの世界を楽しく感じる人の割合がそれほど多くないということなのかもしれないしね^^;」
「それはあるかもですね。もっとも2007年当時は広告代理店の戦略で、SLでビジネスができるって触れ込みがあってユーザーがなだれ込んできたっていうのもあったけど」
真奈美さんが言うように日本語版スタート時点では仮想空間を楽しむことより、仮想空間をビジネスに利用しようというユーザーも多かった。もちろんそれ自体は間違ってはいないのだけれど、誰もが気軽にSLにログインしてくることを前提としていたビジネスモデルが間違っていたといえるだろう。逆に言えば家庭向けPCの性能が上がった今こそ、当時やろうとしていたことが実現できるのかもしれない。
とはいえ、いまさらSLでそれをしようという企業ももうないのだろうし、多くの人がSLにログインしてくるという状況ではもややない。
「ボクみたいに何年もブランクがあっても問題ないゲームなんてあんまりないと思うんだけどなあw」
りょうさんが自嘲気味に言った。
「そうですよね^^」
そうわたしは答えたが、SLをゲームと称することには抵抗もある。ゲーム性のない世界であることはもちろんだけれど、「ゲーム」と言うことでSLの印象に誤解を与える気がするからだ。ビジネスとしてSLを利用しようとして失敗したのと同様、ゲームと勘違いしてはじめたものの、楽しみ方がわからずに去っていったユーザーも少なくないと思っている。
「でも、SLってゲームとは違いますよね^^ なんていうか、文字通り第二の人生みたいな感じで^^」
すずさんだ。
「確かにそうだけどね。まあゲームで言うなら生活系っていうのかな。そういうジャンルだろうね」
りょうさんが答える。
「生活系といえば、たしかにそうですね^^」今度は真奈美さんだ。「でも、あやさんもそうでしょうけど、わたしはコミュニケーションツールと思ってますよ^^」
「うん、コミュニケーションツールというのはわたしもそう。アバターがあるからゲームという印象が強いのは仕方ないと思うけど、わたし個人は現実の延長線上なんだよね。SLって」
「それはわたしもそうですね」
「うん、わかります」
真奈美さん、すずさんがほぼ同時に言った。
「ここはネット上の仮想空間だし、アバターもただのデータでしかないわけだけど、いまこうしてみんなと話していること自体はまぎれもない現実なわけで、LINEやSKYPEと同じだよね。そこにアバターが存在しているということだけで、現実味のない世界と切り捨てるのは違うんじゃないかと思う」
「なるほど」りょうさんはそう言ってから続けた。「そう言われてみればたしかにその通りだね。アバターがあるからこそのSLだと思うけど、それが逆にリアリティを拒絶する結果を招いているような気がする」
「なるほどです」
すずさんだ。
「SLの外から見るとそれもひとつの見方になるんだろうね。でも、アバターナルシズムのようにSLユーザーにとってはもうひとつの現実のように感じられる重要な要素にもなってるからね。矛盾した要素を併せ持っているなんて、現実の人間みたいで面白いと思わない?w」
「あやさん得意の考察ですね^^」
真奈美さんが言う。
「なるほど。って納得させられちゃうからなあ、あやさんのそういう意見w」
「ですね^^」
りょうさんの言葉にすずさんが同意する。
いずれにしろ、アバターを操る現実の人間がいるからこそのことであり、アバターという器に自我という魂を入れることで成り立つ考察でもある。
けっきょくわたしにとって仮想空間Second Lifeというものは、現実世界と地続きの、日常生活の延長線上だというのが結論になるのかもしれない。

よろしくお願いいたします。
SLぶらり撮影旅
2018年04月06日
Alma Ama CLUB&CafeBar オーナーの結城です。
今回もふらりとSS撮影の旅に行ってきました。
というか、今回は地元での撮影でございます^^

Alma Amaのある日本橋SIM。
いまは道路に桜の樹が。特別お花見のご案内もしていませんので穴場かもしれません^^



そのほか、巨人メイドで有名な某カフェやゾンビシューティングなどなど、SIMをぐるっと回ってみると面白い場所を見つけられると思いますよ。
日本橋SIMには、すりんく登録の「日本橋LIVE」からが便利です^^





*************************
電子書籍も発売中!
ヨロシクお願いいたします。Amazon Kindle
Second Life小説・仮想空間の水平線に日が落ちる風景が美しいということ…
・内容紹介
仮想空間Second Lifeを舞台にした私小説風作品です。
アバターを介して仮想空間で生きるということについて考察した作品ということもできるでしょう。
中編小説『孤高と唯一無二』の続編にあたります。
※本文より
「わたしはSL依存症です(^^;)」
真奈美さんが即座にそう言った。
さっきわたしがアジェさんに言いかけたもうひとつのこと。それは真奈美さんがSL依存だと言う根拠でもあった。
「真奈美さんなんかは特にそうだと思うのだけど、SLに依存する理由にはアバターの存在というのがあると、わたしは思うのよね」
「それは大きいと思います(^^)」
「アジェさんは以前、現実の自分とアバターの自分はどちらも同じ自分だと言ってたけど、その感覚とはちょっと違って、アバターに自分を投影するとか、現実よりもアバターの方が本来の自分を出せると感じてるユーザーもいて、その感覚がSL依存につながっていくんじゃないかと思う」
「なるほど」
「わたしも、SLの中ではわたしがわたしでいられる、というのがあって、依存してるなと思ってます」
アバターを着飾っている、と言ったが、それは単にアバターが身につける服や装飾品ということではなく、シェイプの編集、オンラインゲームで言うところのキャラクターメイキングにも気を入れているという意味だ。真奈美さんにとってアバターは理想の自分であり、こうありたいという存在ということだ。
「アバターを通してSLの世界に接しているという感覚があるので、SL依存は根が深いのではないかと思いますね(^^;)」
真奈美さんが言った。

今回もふらりとSS撮影の旅に行ってきました。
というか、今回は地元での撮影でございます^^

Alma Amaのある日本橋SIM。
いまは道路に桜の樹が。特別お花見のご案内もしていませんので穴場かもしれません^^



そのほか、巨人メイドで有名な某カフェやゾンビシューティングなどなど、SIMをぐるっと回ってみると面白い場所を見つけられると思いますよ。
日本橋SIMには、すりんく登録の「日本橋LIVE」からが便利です^^





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Second Life小説・仮想空間の水平線に日が落ちる風景が美しいということ…
・内容紹介
仮想空間Second Lifeを舞台にした私小説風作品です。
アバターを介して仮想空間で生きるということについて考察した作品ということもできるでしょう。
中編小説『孤高と唯一無二』の続編にあたります。
※本文より
「わたしはSL依存症です(^^;)」
真奈美さんが即座にそう言った。
さっきわたしがアジェさんに言いかけたもうひとつのこと。それは真奈美さんがSL依存だと言う根拠でもあった。
「真奈美さんなんかは特にそうだと思うのだけど、SLに依存する理由にはアバターの存在というのがあると、わたしは思うのよね」
「それは大きいと思います(^^)」
「アジェさんは以前、現実の自分とアバターの自分はどちらも同じ自分だと言ってたけど、その感覚とはちょっと違って、アバターに自分を投影するとか、現実よりもアバターの方が本来の自分を出せると感じてるユーザーもいて、その感覚がSL依存につながっていくんじゃないかと思う」
「なるほど」
「わたしも、SLの中ではわたしがわたしでいられる、というのがあって、依存してるなと思ってます」
アバターを着飾っている、と言ったが、それは単にアバターが身につける服や装飾品ということではなく、シェイプの編集、オンラインゲームで言うところのキャラクターメイキングにも気を入れているという意味だ。真奈美さんにとってアバターは理想の自分であり、こうありたいという存在ということだ。
「アバターを通してSLの世界に接しているという感覚があるので、SL依存は根が深いのではないかと思いますね(^^;)」
真奈美さんが言った。

SLぶらり撮影旅
2018年03月18日
こんにちは。結城です。
今回もふらりとSS撮影の旅^^

今回撮影したのはBasilica Carolina Cathedral。Primary SIMの北にあり、AKIBA SIMと隣接しているところからアキバ館の裏手とも言える位置にあって、洋風の町並みがノスタルジックな印象でした。





バーや中華料理店、ヘアサロン、漢方薬局(?)などがあり、オブジェクトのアバターが何体かあって、無人でも雰囲気を感じられました。
*************************
電子書籍も発売中です。
よろしくお願いいたします。
Amazon Kindle
電子書籍■海沿いの店で…: 仮想空間Second Life小説集
・内容紹介
仮想空間Second Lifeを舞台にした短い小説集です。
とあるカフェバーのシリーズ『海沿いの店で…』『夕焼けが空を染めている…』『ジャズが流れるステージで…』に書き下ろし作品『満月の下で…』を加え、未発表の『仮想世界に降る雪』と『Over Sexuals』を収録しました。
Second Lifeの世界を案内する内容にもなっていますので、Second Lifeを知りたいという方もぜひお読みください。

今回もふらりとSS撮影の旅^^

今回撮影したのはBasilica Carolina Cathedral。Primary SIMの北にあり、AKIBA SIMと隣接しているところからアキバ館の裏手とも言える位置にあって、洋風の町並みがノスタルジックな印象でした。





バーや中華料理店、ヘアサロン、漢方薬局(?)などがあり、オブジェクトのアバターが何体かあって、無人でも雰囲気を感じられました。
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よろしくお願いいたします。
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電子書籍■海沿いの店で…: 仮想空間Second Life小説集
・内容紹介
仮想空間Second Lifeを舞台にした短い小説集です。
とあるカフェバーのシリーズ『海沿いの店で…』『夕焼けが空を染めている…』『ジャズが流れるステージで…』に書き下ろし作品『満月の下で…』を加え、未発表の『仮想世界に降る雪』と『Over Sexuals』を収録しました。
Second Lifeの世界を案内する内容にもなっていますので、Second Lifeを知りたいという方もぜひお読みください。

SLぶらり撮影旅
2018年03月16日
こんばんは。
今回もふらりとSS撮影の旅に行ってきました。

場所はGiftsというSIMで、周囲には靴屋さんが集まったSIMなど、テーマが限定されたショッピングSIM群のひとつです。





乗り捨てできる自動車でドライブもできました^^
*************************
電子書籍も発売中です。
ヨロシクお願いいたします。
Amazon Kindle
仮想空間Second Life エッセイ&コラム(2009~2010)
・内容紹介
ここに収録した文章は、主に2009年~2010年に、仮想空間Second Life内の「CLUB ARCADIA」の公式ブログに掲載したものです(このブログはすでに削除されていて読むことはできません)。Second Lifeユーザーを前提として書いていますので、Second Lifeをプレイしたことのない人にはわかりづらい記述もあるかと思います。
2017年の現在、情報としては古くなっているものもありますし、未来予想として外れてしまった記述もありますが、ほぼ掲載当時のまま収録しています。当時のSecond Lifeの状況の記録として読んでいただければと思います。
中にはその後の変化などについて注釈の必要な記事もありましたので、それぞれの記事の最後に「※」として追記したものもあります。
またアバターに対するナルシズムやコミュニケーションツールとしてのSLという視点の記事は、現在でも考察しているテーマでもあり、わたしのSLに関する考察の原点になるのではないかと思います。
2016~2017年に撮影したSS(スナップショット)も多数収録しました。

今回もふらりとSS撮影の旅に行ってきました。

場所はGiftsというSIMで、周囲には靴屋さんが集まったSIMなど、テーマが限定されたショッピングSIM群のひとつです。





乗り捨てできる自動車でドライブもできました^^
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仮想空間Second Life エッセイ&コラム(2009~2010)
・内容紹介
ここに収録した文章は、主に2009年~2010年に、仮想空間Second Life内の「CLUB ARCADIA」の公式ブログに掲載したものです(このブログはすでに削除されていて読むことはできません)。Second Lifeユーザーを前提として書いていますので、Second Lifeをプレイしたことのない人にはわかりづらい記述もあるかと思います。
2017年の現在、情報としては古くなっているものもありますし、未来予想として外れてしまった記述もありますが、ほぼ掲載当時のまま収録しています。当時のSecond Lifeの状況の記録として読んでいただければと思います。
中にはその後の変化などについて注釈の必要な記事もありましたので、それぞれの記事の最後に「※」として追記したものもあります。
またアバターに対するナルシズムやコミュニケーションツールとしてのSLという視点の記事は、現在でも考察しているテーマでもあり、わたしのSLに関する考察の原点になるのではないかと思います。
2016~2017年に撮影したSS(スナップショット)も多数収録しました。

SLぶらり撮影旅
2018年03月11日
こんばんは。結城です。
今回もふらりとSS撮影の旅に行ってきました。

場所は、*P L U S I A* (ART & FASHION 2007/2018)。
アートなオブジェがたくさんある場所です。





*************************
電子書籍でエッセイ&コラム集も出してます。
ヨロシクお願いいたします。
Amazon Kindle
仮想空間Second Life エッセイ&コラム(2017)
・内容紹介
本書に収録した文章は、仮想空間Second Lifeについて2017年にネット上のサイトやブログに発表したものです。
2017年は仮想空間Second Lifeの日本語版がリリースされて10年という節目にあたり、10年の経過を振り返る文章なども書かせていただきました。
また2017年最新の話題に触れたコラムもブログに発表しており、Second Lifeに興味を持っていただけたら、以前Second Lifeをやっていて、また始めてみようかと思っていただけたら幸いです。
なお、収録にあたり一部のテキストについて若干加筆修正しました。
仮想空間Second Life、日本語版の10年、アバターナルシズム序論、結城の雑談シリーズ、ほか。
・本文より
■仮想空間「Second Life」日本語版の10年
2007年7月、アメリカ、リンデン・ラボ社が開発・運営する仮想空間「Second Life」の日本語版がリリースされました。
当時雑誌やテレビでも取り上げられ話題となったのを覚えている方もいるでしょうし、実際にアカウントを取得して「Second Life」を体験した方も多いでしょう。
実際その当時は日本人ユーザーの人口爆発と言えるほど大挙して「Second Life」に人が集まりました。
その状況は半年ほどで減速し、2008年前半には「過疎ってる」と言われるようになったのを御存知の方もいるでしょう。
実際「Second Life」を始めてみたという方でも、その中で何をしていいのかわからなかったという方もいるでしょうし、外国人中心のその世界で日本人に会えなくて辞めてしまったという方もいると思います。
とネガティブな面から始めてしまいましたけど、わたし自身は2007年8月からおよそ10年、「Second Life」を続けています(笑)。
「Second Life」という仮想空間自体は2003年にスタートしました。最初はアメリカ、そしてヨーロッパ、中南米とサービスが広がり2007年の日本語版となります。3Dアバターを使った自由な空間というネットの情報から日本語版がリリースされる以前に始めたユーザーもいます。また2007年7月の日本語版リリース時には現実のビジネスと同じように仮想空間で仕事ができ、お金が稼げるという触れ込みもありましたから、単にネット上の「ゲームのようなモノ」という以上に興味を持たれたということはあったように思います。
とはいえそれから10年。すでにネット上でもユーザー以外には「Second Life」について取り上げることもなくなり、その存在自体を知らない人も多いのではないかと思います。
まずは「Second Life」がどのような世界なのか、そのあたりからお話ししていきましょう。

今回もふらりとSS撮影の旅に行ってきました。

場所は、*P L U S I A* (ART & FASHION 2007/2018)。
アートなオブジェがたくさんある場所です。





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電子書籍でエッセイ&コラム集も出してます。
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仮想空間Second Life エッセイ&コラム(2017)
・内容紹介
本書に収録した文章は、仮想空間Second Lifeについて2017年にネット上のサイトやブログに発表したものです。
2017年は仮想空間Second Lifeの日本語版がリリースされて10年という節目にあたり、10年の経過を振り返る文章なども書かせていただきました。
また2017年最新の話題に触れたコラムもブログに発表しており、Second Lifeに興味を持っていただけたら、以前Second Lifeをやっていて、また始めてみようかと思っていただけたら幸いです。
なお、収録にあたり一部のテキストについて若干加筆修正しました。
仮想空間Second Life、日本語版の10年、アバターナルシズム序論、結城の雑談シリーズ、ほか。
・本文より
■仮想空間「Second Life」日本語版の10年
2007年7月、アメリカ、リンデン・ラボ社が開発・運営する仮想空間「Second Life」の日本語版がリリースされました。
当時雑誌やテレビでも取り上げられ話題となったのを覚えている方もいるでしょうし、実際にアカウントを取得して「Second Life」を体験した方も多いでしょう。
実際その当時は日本人ユーザーの人口爆発と言えるほど大挙して「Second Life」に人が集まりました。
その状況は半年ほどで減速し、2008年前半には「過疎ってる」と言われるようになったのを御存知の方もいるでしょう。
実際「Second Life」を始めてみたという方でも、その中で何をしていいのかわからなかったという方もいるでしょうし、外国人中心のその世界で日本人に会えなくて辞めてしまったという方もいると思います。
とネガティブな面から始めてしまいましたけど、わたし自身は2007年8月からおよそ10年、「Second Life」を続けています(笑)。
「Second Life」という仮想空間自体は2003年にスタートしました。最初はアメリカ、そしてヨーロッパ、中南米とサービスが広がり2007年の日本語版となります。3Dアバターを使った自由な空間というネットの情報から日本語版がリリースされる以前に始めたユーザーもいます。また2007年7月の日本語版リリース時には現実のビジネスと同じように仮想空間で仕事ができ、お金が稼げるという触れ込みもありましたから、単にネット上の「ゲームのようなモノ」という以上に興味を持たれたということはあったように思います。
とはいえそれから10年。すでにネット上でもユーザー以外には「Second Life」について取り上げることもなくなり、その存在自体を知らない人も多いのではないかと思います。
まずは「Second Life」がどのような世界なのか、そのあたりからお話ししていきましょう。

SLぶらり撮影旅
2018年03月08日
本日のSS^^

ふらりとSS撮影に行ってきました。



場所は「行き先ガイド」にも出ているMiami Beachです。
電子書籍発売中。
よろしくお願いいたします。
■美神の泉/漆黒の異邦人 Another Episode
いわゆるひとつの異世界ファンタジーライトノベル。
・本文より
***** Preface
「都市と田園の相違も現在よりもずっと目立っていたし、同様に光と闇、静寂と騒音の対照もはっきりしていた。近代の都市は真の闇、全き静寂というものを知らない。闇に浮かぶたったひとつの小さな灯、遠くかすかに呼ぶ人の声がどんな印象を与えたか、知るよしもない」とヨハン・ホイジンガはその著書『中世の秋』に書いている。この物語の舞台もホイジンガが表現した時代に似ていると思っていい。
ムンドゥス王国は5つの大陸にあるいくつかの国の中でももっとも大きく歴史の古い国だ。現在は女王によって統治されていて、その女王の信任の厚い騎士団の団長はフォルティという女性の騎士だった。5大陸にもその名は知られていたが、単に勇猛果敢な戦士として伝わり、男性騎士と信じている者もあった。
この物語の主人公である少女アヤは、邪教の魔導師によって魔族の生贄にされかけたとき、フォルティに助け出され、記憶の大半を失っていたことからフォルティに引き取られることとなり、剣士として修行することになった。
まだまだ騎士団を率いるほどの力はないものの、フォルティが認める若い女戦士として成長していた。アヤ自身、フォルティを目標として日々鍛練を積んでいた。
しかし、アヤの身には魔族の魂がすでに入り込んでいて、左手の甲のウロボロスの紋章によって封印されている。アヤがその力を解放するとき、彼女は「漆黒の異邦人」と呼ばれる。
そして今回アヤは、騎士団を離れ傭兵団と共に危険な任務を任されることになった。
ご購入はこちら。Amazon Kindle


ふらりとSS撮影に行ってきました。



場所は「行き先ガイド」にも出ているMiami Beachです。
電子書籍発売中。
よろしくお願いいたします。
■美神の泉/漆黒の異邦人 Another Episode
いわゆるひとつの異世界ファンタジーライトノベル。
・本文より
***** Preface
「都市と田園の相違も現在よりもずっと目立っていたし、同様に光と闇、静寂と騒音の対照もはっきりしていた。近代の都市は真の闇、全き静寂というものを知らない。闇に浮かぶたったひとつの小さな灯、遠くかすかに呼ぶ人の声がどんな印象を与えたか、知るよしもない」とヨハン・ホイジンガはその著書『中世の秋』に書いている。この物語の舞台もホイジンガが表現した時代に似ていると思っていい。
ムンドゥス王国は5つの大陸にあるいくつかの国の中でももっとも大きく歴史の古い国だ。現在は女王によって統治されていて、その女王の信任の厚い騎士団の団長はフォルティという女性の騎士だった。5大陸にもその名は知られていたが、単に勇猛果敢な戦士として伝わり、男性騎士と信じている者もあった。
この物語の主人公である少女アヤは、邪教の魔導師によって魔族の生贄にされかけたとき、フォルティに助け出され、記憶の大半を失っていたことからフォルティに引き取られることとなり、剣士として修行することになった。
まだまだ騎士団を率いるほどの力はないものの、フォルティが認める若い女戦士として成長していた。アヤ自身、フォルティを目標として日々鍛練を積んでいた。
しかし、アヤの身には魔族の魂がすでに入り込んでいて、左手の甲のウロボロスの紋章によって封印されている。アヤがその力を解放するとき、彼女は「漆黒の異邦人」と呼ばれる。
そして今回アヤは、騎士団を離れ傭兵団と共に危険な任務を任されることになった。
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行ってみた/放射線メディアライブラリ
2017年12月20日
フレが半年がかりで作ったというパビリオンを見てきました!

その名は「放射線メディアライブラリ」。
ちょっと仰々しく感じられるかもしれませんが、要は福島の復興について紹介した場所です。

放射線、放射能に関する基礎的な知識も得られます(パネルをタッチすると関連した動画や論文のサイトが表示されます)。

震災当時と現在の状況の変化なども知ることができます。

中央には会津の五色沼をイメージした湖(池?^^)と川床料理の店もあり、歓談もできますよ^^

時間が過ぎることで関心が薄れてしまったり、とかくイメージ先行になってしまいがちな被災地の現実について知ることができるのはいいんじゃないかな、と思いました^^
お時間のあるときにぜひ行ってみてください。
放射線メディアライブラリ

その名は「放射線メディアライブラリ」。
ちょっと仰々しく感じられるかもしれませんが、要は福島の復興について紹介した場所です。

放射線、放射能に関する基礎的な知識も得られます(パネルをタッチすると関連した動画や論文のサイトが表示されます)。

震災当時と現在の状況の変化なども知ることができます。

中央には会津の五色沼をイメージした湖(池?^^)と川床料理の店もあり、歓談もできますよ^^

時間が過ぎることで関心が薄れてしまったり、とかくイメージ先行になってしまいがちな被災地の現実について知ることができるのはいいんじゃないかな、と思いました^^
お時間のあるときにぜひ行ってみてください。
放射線メディアライブラリ
■結城のコラム② リア充の牙城を強襲!
2017年10月23日
前回のコラムではSecond Lifeの外に向かっての発信について触れましたが、SLユーザーに向けたブログサービス「ソラマメ(TEC29)」ではない、ブログサービスを利用されているユーザーもいまは多いと思います。また撮影したSSをフリッカーなどの外部サービスに載せている方も多いでしょう。あるいはfacebookをSL名で登録されている方もいるのではないでしょうか?

そんな中で、巷では「インスタ映え」というトレンドワードがあるようにインスタグラムが人気です。なぜSLユーザーでインスタに言及する人がいないのだろうかと思ったら、インスタはスマホ専用アプリだったのですね。SLのスマホビュワーからインスタに投稿することはできないのでしょうか?
と誰かがやるだろうというのもアレなのでインスタにアカウントを作ってSLのPC画面を撮影して投稿してみました!ww
リア充の代名詞といってもいいような世界ですからSLのような画像がそこに表示されることだけでも異色、というより違和感があるんじゃないかというのはさておき、逆に目立つのではないかと期待しているのですがw
インスタ愛好者はたぶん、SLような世界(ゲーム的なという意味です)にはあまり関心がないでしょう。でもファションや風景だったら興味はあると思います。SLのファッションやおしゃれなカフェやバーといった画像をあげていくことで、少しでもSLに興味を持ってもらえたらこの試みは成功だと思っています。

そんな中で、巷では「インスタ映え」というトレンドワードがあるようにインスタグラムが人気です。なぜSLユーザーでインスタに言及する人がいないのだろうかと思ったら、インスタはスマホ専用アプリだったのですね。SLのスマホビュワーからインスタに投稿することはできないのでしょうか?
と誰かがやるだろうというのもアレなのでインスタにアカウントを作ってSLのPC画面を撮影して投稿してみました!ww
リア充の代名詞といってもいいような世界ですからSLのような画像がそこに表示されることだけでも異色、というより違和感があるんじゃないかというのはさておき、逆に目立つのではないかと期待しているのですがw
インスタ愛好者はたぶん、SLような世界(ゲーム的なという意味です)にはあまり関心がないでしょう。でもファションや風景だったら興味はあると思います。SLのファッションやおしゃれなカフェやバーといった画像をあげていくことで、少しでもSLに興味を持ってもらえたらこの試みは成功だと思っています。
■結城のコラム① SL外への発信
2017年10月19日
最近チャットをしていてよく話題に上るのが「最近、人少ないね」です。
あなたの周囲でもそんな話をしていませんか?

日本語版リリースから10年。ずっと続けているユーザーも少なからずいますが(わたしもそのひとり)、リアルの事情やモチベーションなどの理由からインが少なくなったり辞めてしまうユーザーが多くなるのはしかたありません。さらに言えば新しいユーザーが入ってくる要素が、もう5~6年前から無くなっているといってもいいでしょう。
2年ほど前にはネット上にSLのバナー広告が表示されていたりもしましたが、当のSLユーザーが外に向けて発信することがなく、内にこもった状態だったことも要因だったのではないかという気がしています。
今年、2017年は日本語版リリース10周年ということで改めてSLについて取り上げられる機会があったり、SLユーザーが外に向けて発信するチャンスだったのではないかと期待もしていたのですが、現時点ではあまりそういった動きがなかったように思えるのも残念なところです。
わたし個人は「おたくま経済新聞」というサイトで『仮想空間Second Life日本語版10年』という記事を書かせていただき、少しはSLユーザー以外の人にも現在のSLについて知ってもらえたかな、と思っています。
とはいえそこで止まってしまいそれ以上のことをしなかった反省も、いまはあります。
最近になってTwitterで「うめこbot」というユーザーが外に向けてSLの情報を発信しているのを知り、もっと多くのユーザーが同様にSL外に向けて発信していくことがユーザーを増やす手段なのではないかと思いました。
うめこさんが発信しているのはごく単純で、2007年当時のSLといまのSLは違うということ、SL内で日本人と出会うなら「すりんく」を参照するということなどです。
SLに関するネット上の記事が2007~2010年あたりの状況や体験に基づいているものが多いため、うめこさんは「いまは違いますよ」とアピールしているのでしょう。
もちろんその辺りのことはわたしも「おたくま経済新聞」の記事で書きました。また個人的に書き続けているSL小説の連作でもこの10年の変化については随時取り上げているのですが、多くの人の目に触れる機会がなかったのは事実です。
そういった意味で、うめこさんの「仮想世界セカンドライフについての10年前の記事がいつまでも検索にかかる一方今の記事が見つけにくいってどういうことなのでしょう。今SLを楽しんでいる皆さん、もっと外向けに楽しんでいるところを発信していきましょうよ^^」という発言には共感します。
日本人ユーザーを増やしていくのは、日本人ユーザーの力も重用なのではないかと思う今日この頃なのです。
あなたの周囲でもそんな話をしていませんか?

日本語版リリースから10年。ずっと続けているユーザーも少なからずいますが(わたしもそのひとり)、リアルの事情やモチベーションなどの理由からインが少なくなったり辞めてしまうユーザーが多くなるのはしかたありません。さらに言えば新しいユーザーが入ってくる要素が、もう5~6年前から無くなっているといってもいいでしょう。
2年ほど前にはネット上にSLのバナー広告が表示されていたりもしましたが、当のSLユーザーが外に向けて発信することがなく、内にこもった状態だったことも要因だったのではないかという気がしています。
今年、2017年は日本語版リリース10周年ということで改めてSLについて取り上げられる機会があったり、SLユーザーが外に向けて発信するチャンスだったのではないかと期待もしていたのですが、現時点ではあまりそういった動きがなかったように思えるのも残念なところです。
わたし個人は「おたくま経済新聞」というサイトで『仮想空間Second Life日本語版10年』という記事を書かせていただき、少しはSLユーザー以外の人にも現在のSLについて知ってもらえたかな、と思っています。
とはいえそこで止まってしまいそれ以上のことをしなかった反省も、いまはあります。
最近になってTwitterで「うめこbot」というユーザーが外に向けてSLの情報を発信しているのを知り、もっと多くのユーザーが同様にSL外に向けて発信していくことがユーザーを増やす手段なのではないかと思いました。
うめこさんが発信しているのはごく単純で、2007年当時のSLといまのSLは違うということ、SL内で日本人と出会うなら「すりんく」を参照するということなどです。
SLに関するネット上の記事が2007~2010年あたりの状況や体験に基づいているものが多いため、うめこさんは「いまは違いますよ」とアピールしているのでしょう。
もちろんその辺りのことはわたしも「おたくま経済新聞」の記事で書きました。また個人的に書き続けているSL小説の連作でもこの10年の変化については随時取り上げているのですが、多くの人の目に触れる機会がなかったのは事実です。
そういった意味で、うめこさんの「仮想世界セカンドライフについての10年前の記事がいつまでも検索にかかる一方今の記事が見つけにくいってどういうことなのでしょう。今SLを楽しんでいる皆さん、もっと外向けに楽しんでいるところを発信していきましょうよ^^」という発言には共感します。
日本人ユーザーを増やしていくのは、日本人ユーザーの力も重用なのではないかと思う今日この頃なのです。